ディベートはフリースタイルバトル /議論のお作法②討論のやりかた

前回( http://tamaday.hatenablog.com/entry/2019/02/27/193925 )の続き

議論(discussion)は利害関係のない人物同士で行う事がベターだと説明したけれど
では利害関係者同士で行う合意形成ではどうするのか?
そんな時はディベート(debate 討論)というテクニックを使う事が多い

www.youtube.com

ディベートでは
基本的に当事者同士で対話する事は殆どない
発言者が進行役や聴衆 (audience)に向かって順番にスピーチする

あらかじめ決めておいた
何回かのスピーチ合戦が終わったらそこで終了

その後
・聴衆に判定して貰ったり
・進行役が勝敗を決めたり
・あと特に勝敗を決めないディベートなんかもある
(選挙中の候補者ディベートなんかがそう)

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youtu.be
RAWAXXX vs 呂布カルマ / SPOTLIGHT 2018 MC BATTLE (2018年11月25日) - YouTube


若い人向けの説明としては
ラッパーのフリースタイルバトルってあるでしょ?
あれがまんまディベートですな

ちょっと違うのは
フリースタイルバトルでは対戦者同士が対面するけれど
ディベートでは聴衆の方を向いて行う事が殆ど

後は全く同じ

・どんなに良い事言っていてもわかりやすいスピーチが出来なきゃ駄目だし
・見た目も大事、ダサい奴にオーディエンスはなびかない

ディベートは勝負事
『俺はこんなにも正しい事を言っているのに…』なんてのは言い訳にもならない
負けた時は勝ったアイツの正義の方が強かったというだけの話だ


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ディベートは負けたもん勝ち』って格言があるのだけど
僕に言わせたらそれは誤った解釈

日本人同士のディベートって大抵の場合は相手の意見に対しての論破合戦を行う

オーディエンスは最終的にやり込めた方を選ぶのだけれど
なんかモヤモヤしちゃう(笑)

僕に言わせれば論破ってのは三流のディベーターがやる事

論破なんてものはいつでも誰でもできる
というか
僕は僕自身の意見を論破する事ができる
逆にどんな論破も躱す(かわす)事が出来る

勝負だから相手をやり込めるけれどもリスペクトのないDisで人は響かない

「論破おじさん」はディベーターじゃあないんだ